一般質問(第1回目)
おはようございます。
行政視察で名古屋市と静岡市に来ています。
移動の時間を活用して、先日行った一般質問をブログにまとめていきたいと思います。
11月29日の本会議にて当選後初めての一般質問を行いました。
質問内容はこちら
・労働問題に対する区の取り組みについて
・ニコニコスクールや学童の取り組みについて
・文化やスポーツを通じた世代間交流の拡充について
何故このような質問を選択したのか説明します。
[労働問題について]
2017年の東京都議会議員選挙でも選挙公約に掲げていましたが、現在は区政に落とし込んで取り組みを継続しています。
労働法の運用については厚労省の管轄であり、都政や区政ではできることは限られていることは事実です。
しかし、区政の中では労働問題に全くアプローチができないのかと言うとそんな事はなく
例えば、大学時代に法学部に所属していた私は以前から「労働法をもっと早く勉強したかった」と考えていました。
一昔前はブラック企業の違法な就労状況が問題となりましたが、現在ではアルバイトに対する違法な対応がニュースになることも多く、違法な労働環境から身を守っていくためには労働者が自らの持つ権利を自覚する必要があると思っていたからです。
アルバイトやパートタイムの人で、時給の支払いは1分単位が原則であることや、有給が使えることを知っている人がどれだけいるでしょうか。
大学時代には、ノルマを課され売り切れなかった商品を自ら購入しなければならない、いわゆる「自爆営業」をさせられている友人もチラホラといました。
無知のまま労働に携わるということは、RPGでなんの装備も持たずにクエストに出るようなもの。
身を守る術を持たなければ心身に支障をきたすことになり、労働者を使い潰すことは労働者当人が辛いだけでなく、社会的にも大きな損失です。
それを防止していくためには労働法の基本を教育の中で教えていく必要がありますし、何よりもほぼ100%の人が一度は携わる労働に関して、義務教育の中で知識を養うことの必要性はとても高いのではないでしょうか。
以上のことから、中学校教育の中で労働法に対する知識を養う場を作ること、区民の就労実態を把握すること、違法性が疑われる場合には区がパイプ役となって所定の機関へと繋ぐこと、労働問題と自殺についての区の認識について見解を問いました。
答弁や質問内容について詳しく見たいという方は下にURLを貼っておきますので是非ご確認下さい。
[ニコニコスクールと学童での取り組みについて]
これは選挙公約にも掲げていたことですが、以前から放課後の時間を活用して子供たちの経験の場を広げる取り組みができないかと考えていました。
現在でも地域のボランティアさん方の協力もあって、放課後には色々な体験ができる機会があります。
それを広げていくことで、学校教育にはない競技や文化を体験することで感性を養うと共に、荒川区の伝統的な文化が継承される場を作れないかという趣旨の提案を行いました。
私自身が嗜んでいる囲碁では先日も子供囲碁教室出身のプロ棋士が誕生しましたが
他にも荒川区にはあまり知られてはいない有力な伝統文化が数多く存在しており、これらを継承していく場としても放課後の時間を有効活用できるのではないかと考えています。
一般質問後の12月2日には、母校でもある尾久小学校のニコニコスクールを視察させていただき、自身の目でも現場を見てきました。
本会議で質問して終わりではなく、区政の中でもっと良い環境を作れないかを今後も継続して提案していきます。
[世代間交流の拡充について]
最後にスポーツや伝統文化を通しての世代間交流の拡充について。
こちらは重複する部分もありますが、先細りする競技が多くある中で荒川区独自の伝統文化の継承を行うと共に、高齢者の方々の活躍の場をつくっていくことに対する質問でした。
地域力の低下や孤独死などが社会問題となっていますが、高齢者自身が趣味などを通してやりがいを感じることができる場を作っていくことがこの問題を解決していく糸口になるのではないかと考えています。
なにより、来年には東京オリンピックがあります。
区ではオリパラ競技の普及啓発活動も行っており、予算を割いている以上一過性のものにしてしまうのはもったいない。
1964年の東京オリンピックを経験されている区民の方も多くいらっしゃいますし、そういった背景も踏まえて世代間交流に活かしていくべきだという趣旨での質問でした。
[まとめ]
簡単ではありますが、何故この質問内容にしたのかを説明させていただきました。
一般質問は事前通告制なので、答弁が用意されていて茶番じゃないかといった声もお寄せいただきましたが、今回の一般質問は質問して終わりではありません。
次回の一般質問や予算特別委員会では今回の答弁を踏まえて「あの一般質問から日が経ちましたが、現在はどのような改善がされていますか?」と問う布石になります。
行政はなかなか「やります!」とは言ってくれないので、進捗を確認しつつ議事録に残る形で答弁を得ることには有効なのです。
長くなりましたが次回は本会議最終日の議決に関して、議員報酬と公務員給与についての議題に対する賛否の説明を行いたいと思います。
本日もこれから視察に行ってきます!
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