いよいよ決算特別委員会が開会しました。

昨年度予算の執行について議会が審議をする重要な会議です。

1日目のスケジュールは各会派の総括質疑(1議員につき質問時間3分40秒)が行われた後、議会費・総務費についての審議が始まります。

維新・あたらしい党会派からは夏目あき区議が代表して質問を行い、質問内容は以下3点です。

1、区内でのタバコ問題について

2、野良猫による糞尿問題について

3、子宮頚がんワクチンについて

1番目のタバコについては私の要望を質問に組み入れてもらい

「歩きタバコやタバコのポイ捨てについて、京都府亀岡市が今春より行なっている行政職員による声かけや罰金の徴収を荒川区でも実施することはできないのか」

を担当課に質問しました。

野良猫の糞尿問題については、地域猫や猫との共生を考える上では糞尿被害に実際に遭われている区民の方を救済していく必要があるとの観点から以下を質問。

「荒川区では野良猫による糞尿被害に対して具体的な対応は行なっているか。また、横浜市磯子区に代表されるように、地域猫を考える上では猫トイレの設置が望まれるが、荒川区でも行政主導で導入することはできないか」

答弁内容を全て文字起こしするとなるとかなりの文字数になってしまうため、興味を持っていただけましたら是非YouTubeにアップされた音声データにて行政側の答弁もご確認いただければ幸いです。

総括質疑の後は議会費についての審議が始まり、議会費はそれほど審議にかける項目が無いためか直ぐに終了。

議会費への質疑では議会運営におけるペーパーレス化に向けた質問も行われ、IT教育を推進する区政を審議している議会としても、議会運営の効率化・資源の節約・区職員の工数削減の観点から前向きな議論が行われることを望みます。

お隣の足立区議会でもペーパーレス化が決定したようで、必ずしも先進的である必要はないと思いますが、効率化や経費などの面からも効果があるのであれば積極的に導入していくべきだと考えます！

その後の総務費の審議では、各会派から積極的な質疑が飛び、本会議ではなかなか見られない議員と行政担当者との活発な議論が行われてました。

総務費の中で特に気になったのは防災に関する項目。

荒川区は浸水被害や家屋の倒壊が強く懸念されている区でもあり、どの会派も真剣に討論を行なっています。

防災については先月の地域防災訓練に参加をした際、ペット防災にも力を入れていると聞いて伺ったところ、犬用ゲージが3つしかなく、収容スペースも極狭だったことから、その点を質問しました。

区内での500頭の収容を想定した準備をされていると答弁がありましたが、荒川区内ではペット飼育をしている家庭も増えてきており、備えとし十分なのかとの意を込めての質問。

東日本大震災の際にはペットとの同伴非難が難しく、自家用車の中で生活をしていた方がエコノミークラス症候群になり亡くなられた例や、家に置いてきた犬が野犬化して震災後の対応に苦慮した例、野良化した動物の糞尿による環境衛生の悪化など、動物愛護的観点ではなく災害時を想定するのであればこれらの問題も総合的に考えてなければいけない住生活環境になっているのではないでしょうか。

私の質問の後に、「災害時は犬や猫の事よりも人間の事を考えるべきだ」との指摘も上がりましたが、上記の例は被災時に実際に起こった問題です。

これら実例を全く想定せずに備えを行う事が、果たして防災と言えるのか。

動物愛護どうこうではなく、議論に組み込まなくてはならない問題かと思います。

また、アレルギーがある方や鳴き声によるストレスが問題となったことも事実。

防災についてはいくら議論を行っても完璧という事はなかなか難しいテーマであると思いますが、その中でも賛否が起こるからこそ、議会では避けることなく議論を行なっていきたいと思います。

もちろん人間の命が最優先である事は基本中の基本として。

環境省のガイドラインにもペットとの同伴非難が示されており、是非一読いただければと思います。

ー環境省のガイドライン

https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h2506/ippan.pdf

本会議期間の一般質問だけでは1往復の答弁で終わってしまいますが、決算特別委員会では議論を尽くすことが可能です。

今年初当選議員ということもあり、選挙の際に有権者と約束した内容を質問を通して実現・実施を求めていきます。

歩きタバコやポイ捨てについても後日、更なる質疑を行う予定ですので、是非ご注目いただければ幸いです。

また、Twitterの冒頭部にある公式LINEからは随時区民の皆様からのご意見を募集しておりますので、些細なことでも是非ご連絡いただければ幸いです(^^)

2019.09