都議選(2017)候補者から見た都知事選挙と北区都議会議員補欠選挙
こんばんは。
先週金曜日から東京都北区では都議会議員の補欠選挙が始まりました。
私が所属している地域政党「あたらしい党」が公認を出している、【佐藤 こと】さんの応援に連日入っております。
30度を超える暑さの中、ボランティアの方々もたくさん駆けつけてくださいまして、日に日に政策や候補の想いが北区民の方々に届いてきていることを感じます。
写真は出陣式の模様ですが、政界のレジェンド、鈴木宗男さんも駆けつけて盛大な出陣式になりました。
丸ビラを形に持っていたので、アキラ100%のようになっているのが私です。笑
話が逸れましたが、6月18日からは東京都知事選挙も始まっており、2017年の都議会議員選挙に立候補していた元候補者として、この選挙をどうみているのか、少し述べたいと思います。
もう4年前になりますが、小池百合子都知事が立ち上げた「希望の塾」に当時大学4年生だった私は参加をしていました。
あの時は、自民党推薦候補と野党統一候補を打ち破って当選した小池さんが都議会の闇を次々と暴き、政治を本当に大きく変えるのではないかと期待を膨らませたのを今でも覚えています。
世間からの期待の大きさは、4000人という政治塾としては異例の人数が塾に応募をしたことからも見て取れると思います。
しかし、私の中の期待は、塾が始まってからすぐに違和感へと変わります。塾の講義内容は著名人が歴史の話をしたり、能動的に学ぶというよりも講師の話を聞いて簡単なレポートを提出して終わりという、大学の授業よりも中身がないモノであったからです。
その違和感が決定的な不信感に変わったのは、都知事選からおよそ1年後に行われる都議会議員選挙に向けた都知事直属の候補者選定が、自民党や当時民主党の議員からの離党者を続々と取り込み、その他の候補者も○○の秘書や著名人で固められたことでした。
選挙に勝たなければならないのは理解できますし、敵対していた勢力をも取り込める強かさが小池百合子という政治家の強さなのかもしれませんが、勢力の大半がこれまでの都議会を形成して来た議員で構成される政党に新しい都政を作れるはずがないと確信し、私自身が当時26歳ながら地元荒川区の都議会議員選挙に挑戦することを決意するに至りました。
選挙というものは、ボランティア等を含めて経験したことがなく、ポスターやチラシも手作りでしたし、駅立ちのやり方もわからなかったので、スーツを着た若い兄ちゃんが手に何かを持って突っ立っているという、今思い返すと恥ずかしいやり方で初めての選挙を戦いました。
当時は都民ファースト旋風が吹き荒れる中で、小池都政と都民ファーストでは都政は変わらないという主張をした候補者によく2108票も入ったなと思う選挙でした。
小池知事が就任してから4年が経ちますが、当時の自分の考えは間違っていなかったと今は確信を持てます。
小池知事は4年前の選挙で「7つのゼロ」を掲げて選挙を勝ちました。
(知らない方はネットで調べてみてください)
その7つのゼロが何個達成されたかというと、たった一つだと言われています。
その1つも犬猫の殺処分ゼロ。
これは現場で活動している私から言わせてもらえば、正確にはゼロになっていません。
「動物福祉の観点から行ったもの及び引き取り収容後に死亡したものを除く」
との注意書きがあるように、まだまだ生まれて間もない子猫の収容や、事故に遭う犬猫は相当数います。
犬猫の殺処分ゼロとは、これらを含めてゼロにしなければ意味がなく、野良猫の繁殖抑制であったり、捨て犬・捨て猫への対策をして完全ゼロにしなければ殺処分ゼロを達成したとは言わないでいただきたい。
蛇口を閉めなければ、形だけのゼロでは意味がないんです。
「7つのゼロ」以外の政策でも、その達成率は25%と言われており、これで圧倒的に小池知事が勝つのであれば、選挙なんて綺麗事を言うだけの飾りに成り下がってしまいます。
他にも、ほんの数ヶ月前にはオリンピックの開催と延期が不透明で、小池都政は感染者の公表をなかなか行いませんでした。
オリンピックの延期が決まった翌日から感染者が急に増えたり、小池都政への都民の反応は批判的なものが多かったと記憶しております。
それがこの数ヶ月、東京アラームや三密回避のニュースなどで、小池知事のメディア露出が増えたせいか「なんとなく小池さん頑張っているね」という雰囲気が蔓延し、今では50%くらいの得票をするのではないかとさえ言われるほど圧倒的優位に立っています。
これは私の所属するあたらしい党が小野たいすけ候補を推薦しているからとか、政治的な意図は100%抜きにして、小池都政は本当にそこまで圧倒的支持を得るだけの実績を残したでしょうか?
いまも連日50人を超えるコロナ感染者が出ている中で、以前であれば東京アラームを出す基準を超えているにも関わらず何も動かない。
東京都の積み立てて来た9500億円のうち9000億円を既に使ってしまい、東京都も税収が大きく落ち込む事が確実な中で、これから来るであろう第2波、第3波への備えはどうするのか。
一都民として不安が募りますし、これまでの都政運営を見て、3年前の立候補と私の主張は正しかったんだなと率直に感じます。
これは私自身が現職の政治家であるからこそ、有権者の読者に伝えたいのですが、公約を実行しなくても、達成できなくても更に4年の任期をもらえるのであれば、そんな楽な仕事はないです。
逆に言えば、公約を実行しなくてもこれだけの支持が集まっているということは、様々な利権団体や組織、いわゆる「しがらみ」に塗れた選挙戦を行なっているということに他なりません。
しがらみに塗れた政治家がまず第一に考えるのは、自分を支持してくれる業界団体や組織の利権です。
それは今回のコロナ禍においても透けてみえていて、国政では給付金の議論があった際にお肉券やお魚券を配るという案が出ていました。
このように、しがらみは時として私たちの生活を直撃するような緊急事態にも政治を歪めてしまう力を発揮します。
しがらみに塗れてしまった政治家が、本当に都民の生活を第一に考えた政治ができますか。
都民ファーストの政治ができるのでしょうか。
私は都議会議員選挙の元候補者として東京都政は3年間注視をしてきました。
小池知事が「排除」の発言で叩かれていた時も、あれは別に排除発言で反感を買ったのではなく、純粋に都政のトップが希望の党の立ち上げに絡んで都政を片手間に運営しようとしたから都民は怒ったんだと冷静に見ていました。
小池知事の実績を全て否定するつもりはありません。
一時は知事報酬をカットしたり、受動喫煙への対策は一定の成果をあげたと評価をします。
それでも、それらの実績を足してもまだ足が出るくらいに、小池都政に合格点をつける気にはならないというのが私の率直な考えです。
政治家にとっては選挙が全てです。
どんなに良いことを言っていても、任期中にどんなに良い働きをしても、選挙に落選すれば結果として仕事を果たせなかったという評価になります。
逆に言えば、どんなに能力がなくても、どんなにスキャンダルに塗れていても、再選させるということは大多数の有権者が任期の働きに合格点を与えるという結論に繋がります。
これを読んでいる方の中には小池知事の熱狂的な支援者もいるかもしれません。
または、小池都政の4年間を総括して、総合的に合格点を付けたいと感じている方もいると思います。
小池都政の4年間をしっかりと見て、それでも自分の1票を投じたいと思う方は、それは自信を持って投票してください。
それは否定しませんし、ちゃんと考えて投票しているのであれば素晴らしいことです。
ただ、なんとなく小池さんかなーと思っている方は、上記に述べた事以外にも、小池都政の4年間をネットで調べるなりして判断をしていただきたいと思います。
政治家は有権者の皆様に、政策提言を通じて手を伸ばすことしかできません。
最後に選ぶのは有権者一人一人です。
今回の都知事選挙には「小野たいすけ」を、北区の都議会議員補欠選挙には「佐藤こと」を、あたらしい党は推薦・公認をしています。
選挙は有権者が自分で色々と考えて票を投じるものだと思います。
だから何がなんでも投票して欲しいとは言いません。
その代わり、小野たいすけと、佐藤ことの政策をぜひ見てください。
(TwitterやFacebookで日々発信しています)
見てもらえれば選んでいただける自信があるからこそ、私たちあたらしい党は推薦と公認を出しています。
残りの選挙期間もあと5日。
1人でも多くの有権者に政策を届けられるように頑張っていきます!!
0コメント